special 「わたしの脱皮プロジェクト」


いよいよ、出番がきた。
あ、レスリーだ。



エントリーシートを渡しつつ、あいさつをする。
私のこと、覚えててくれた。
「再会できてうれしい」
「うん、縁だね」
レスリーの相棒、ライアンにも
私のことを英語で説明してくれてる。
私は切り出した。

「あのね、レスリーに言っておきたいことがふたつあるの。」

「ひとつ目は、私は死ぬほど写真に撮られるのが苦手だってこと。」

「もうひとつは、私、おっぱい大きいでしょ。
これがずっとコンプレックスで、隠してきたんだけど」

「私は女だから」 (ここで、レスリーは大きくうなずく)

「これを機に、ちゃんと受け入れたいの。」

レスリーはまっすぐこっちを見ながら聞いてくれて、
そして言った。

「お尻が大きい。おっぱいが大きい。
外国人みんな憧れてる。コンプレックスに思うことじゃない。
わかった。かたちきれいに撮りましょう!」

そして、私をじーっと見て、ぱっと思いついたように言った。

「音楽!ロック!!!」


ろ、ロック???